代理購入の季節②

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2024/11/24 01:43

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代理購入の季節②

代购（代理購入）については、以前にも粉ミルクの郵送（結果報告編・解説編）や後輩の女学生が購入した品物を私の家に送って来て、私が荷物の送り先の件で説教をした件など、すでに様々なイベントが発生しております。

今回もすでに3件ほど代理購入の問い合わせがあるのですが、まず私の対応について記したいと思います。

①恩師やお世話になっている人には、こちらから帰国の報告をする。

恩師は物欲の余りない方なので、いつも「ゆっくり休んで、親孝行でもしなさい。」という言葉を頂くだけで、何かを欲しいとは言われないです。恩師へのお土産というのは一番悩むものですが、もう数年もお世話になっているので（始めてお会いした際にはデジカメを持っていきましたが…）、地元の特産品をいつも持って帰ります。お世話になっている人というのは、中国語の指導や論文の訂正をしてもらっている人達で、普段から連絡を取り、お互いのことを理解しているので、例えば日本の研究書や頭痛薬など、あるいはアニメグッズが欲しいなど、こちらとしても要求にこたえられる範囲のものなので、問題はありません。

②知り合いから頼まれた場合は、状況に応じて対応する。

ここでいう知り合いとは、例えば同門の学生（すでに卒業して働いている人も含む）など主に学校関係の知り合いです。冬休みもし帰るなら買ってきて欲しい物があるんだけど、とＱＱや微信などで連絡があります。出来るだけ買って来るようにしていますが、まずは①の方々を優先にしているので、時には難しいこともあります。

先日もある知り合いから保温杯（マグカップ）を買ってきて欲しいと頼まれました。一昔前は、もともとコーヒーの粉末が入っていた瓶にお茶を入れて飲んでいる方が多かったですが、いまや保温性の高いマグカップを愛用する人が増えてきました。ただマグカップは日本に行かずとも、いまや京东网で象印やＴＨＥＲＭＯＳなどが買えるので、ネットで買えばと言ったんですが、やはり日本で買った方がいいと言っておりました。

おそらくネット上では偽物もありますので、いまいち信用していないのでしょう。とりあえず帰国日程が決ったらまた連絡すると言っています。

また、これもゼミの卒業生ですが、「蒸気が出るアイマスクを買ってきて欲しい」と言われたことがあります。聞くと「最近彼氏が出来てぇ、彼は夜遅くまで働いているからぁ、少しでも目を休めてもらいたいと思ってぇ」と言ってきました。正直、勝手にしやがれと思いました。ネットで買えるじゃないかと、まずネットで調べてみるように指示しました。彼氏云々の話がなければ手伝っていたかも…。私は心の狭い人間です。

③日本滞在中に突然連絡があった場合、前払いでいい？と聞いてみる

どこで聞きつけたのか、私が帰省中に知り合いからコレコレを買ってきて欲しいんだけど、とＱＱや微信で連絡が入ることがあります。私は運び屋でも代理購入でお金を稼いでいるわけでもないので、あらかじめ頼まれたものは必ず購入して持っていくようにしますが、突然頼まれたものには、時には対応できないこともあります。特に金銭面で私自身が購入予定のものもあるので（ほとんどが本です、しかも日本の本は高いです…）、金銭的に余裕はあまりありません。

そういう時に、「買ってきてもいいよ、そのかわり、前払いでいい？」と聞きます。代购（代理購入）というのは、贈り物をするのではなくて、代わりに購入するわけであって、お金は相手からもらうわけです（後払いが多い）。ですからはっきりと、お金を先に払ってくださいと、言います。

すると、波がスーッと引いていくように、連絡が来なくなることがあります…。

長々と書いてきましたが、最後に一言。こちらでは物によって相手に対する気持ちを表します。気持ちだけでは相手にはどうやら伝わらないようなのです。つまり相手に対して感謝の意を表す時には、やはりそれなりの品物が必要となるわけです。ですから、日本製品を贈り物としてあげると（その品質の高さや安全性から）喜ばれるようなのです。

また、一回に頼まれる品物は、私の感覚からいえばだいぶ多いです。化粧品でも1個や2個ではすまず、5・6個は頼まれます。これはじつは本人が使うのではなく、お世話になっている人にあげるためのものなのです。

私も代购を通して、こちらの人々のコミュニケーションの一端を知ることが出来てなんとも興味深いです。

春節（2月8日）まで一カ月をきりましたが、あとどれだけ代购を頼まれるのか…。今から戦々恐々としております。