結果報告編
奶粉(粉ミルク)と聞くと、すぐに2008年の某企業のメラニン混入事件や、それ以降の粉ミルクの海外輸入や個人での持ち込みなどが思い浮かびます。
事の発端は一企業によるメラニン混入が暴露されたことですが、他の企業(22社)もやっていたという報道があり、地に落ちた信用は回復せず、まして子供の成長に影響するとあって、多くの人々が海外の粉ミルクを購入しようとするのは、分からなくもありません。
個人的にはこのような粉ミルク騒動は、対岸の火事くらいにしか思っていなかったのですが、今年の始めに、こちらのある知り合いから、「もしよかったら、粉ミルクを送ってほしんだけど、、、」と連絡がありました。
その人は日本留学組で、昨年卒業して中国へ帰ってきた人で、どうやらその方の兄の子供がまだ小さく、(自分で日本から持ち帰った)粉ミルクがなくなりそうなので、補充しておきたいとのことでした。
こちらの人々が日本の粉ミルクを購入していることは知っていましたが、私の場合のように、知り合いに頼んで購入する場合もかなり多いようです。日頃論文の添削などでお世話になっているので、申し出を快諾し、粉ミルクの購入や郵送の手続きについて調べていると、ある問題にぶつかりました。
それは、重量によって関税がかかる!?というものでした。なんとか知恵袋には、正式な手続きをしないと没収されるとか(正式な手続きって何?)、二缶までは大丈夫とか(何を基準に言っているのか?これは実は中国で13年に広まったガセ情報なのです。中国の税関がこの情報を否定しています)、没収されて戻ってこなかったとか(具体的な個数が明記されず…)など不安にさせる情報が多く、明確な規定については分からずじまいでした。
まず、規定について解説する前に、私の場合どうだったかについて、以下に記します。
物品:粉ミルク
個数:4
重量:820g×4=3280g+その他物品(お菓子類)・段ボール・緩衝材(新聞紙)=5000gを少しオーバー
送り先:中国の東北地方
郵送方法:SAL便
料金:粉ミルク 1490円×4個=5960円、送料 6000円、計 11,960円
無事届きました。(これはあくまで私の場合であり、同じ条件で送っても関税がかからない、ということではありません。)
郵送にかかった日数ですが、親に頼んだので約10日程だったと思います。
次のエントリーは解説編です。中国海関(税関)の規定や、私が中国海関に電凸した時のことについて記します。興味がある方も、ない方もご一読頂ければ幸いです。