前回、前々回の続きです。居留許可の申請日、それは私のZビザの有効期限日でもあったのですが、書類内容を書き換える必要があり、手続きでお世話になっている事務員の元へすぐに戻って訂正書類を受け取り、またまた出入国管理局へ行きました。
時刻は11時半、受付のお兄さんが言うには、「(もうお昼だから)午後1時半からの受付になるかもしれないよ。」とのこと。午後には手続きが出来るのだから、まぁいいかと思いながら、待合室のベンチに腰を下ろしました。
手続きに待ち時間はつきものです。本や資料を読みたいところですが、どうにも集中できず、周囲の人々を観察するのにも飽きたので、壁を見上げてボーっとしていると、Bの人々(B+番号の受付番号、基本的に外国人)が呼ばれ始めました。電光掲示板に表示された番号をみると、私の前には2人ほど待っている状況でしたので、12時直前には私の順番が回ってきました。
個別のブースに行くと、担当は午前中と同じ恰幅がよく丸刈りの入道のような方でしたので、「戻ってきました!」と私が笑顔で言うと、「担当者が(申請期間を)間違って記入したんじゃないの?」と笑いながら迎えてくれました。訂正書類を提出すると、再度確認した後、封筒に書類を入れ始めたので、これでもう大丈夫だと思い、昼は何を食べようかと考えていると、
「ちょっと、聞きたいことがあるんだけど…」と突然の質問が、
「日本のパスポートって、赤色と紺色の二種類あるけど、何で?」気になっていたけど、なかなか聞く機会がなかったようなのです。
「赤色は有効期限が10年で、紺色は5年です、有効期限の違いで色分けされています。」と答えました。実は赤と紺以外にも、緑色(公用旅券、国会議員や公的機関職員用)と茶色(外交旅券、皇族と三権の長用)があるらしいです。さっき調べました。
「有効期限が違うってことは、料金も違うの?やっぱり10年のやつは料金は倍ぐらいするの?」と追加質問が、正確な数字は覚えていなかったので「そうですね、大体2倍ぐらいします。」と曖昧な返答しか出来なかったです…後で調べたところ(外務省HP、18年7月16日時点)、以下のようになります。
10年間有効な旅券(20歳以上) 16,000円
5年間有効な旅券(12歳以上) 11,000円
5年間有効な旅券(12歳未満) 6,000円
以上のようになっています。ちなみに、在上海日本国総領事館で更新申請をした場合は次のとおりです(18年7月16日時点)。
10年用 1000元(約16,800円)
5年用(12歳以上) 690元(約11,600円)
5年用(12歳未満) 375元(約6,300円)
10年と5年の価格差ですが、約1.5倍のようです。さて、そんなこんなで無事手続きが終わりまして、居留許可受け取り証明書をもらいました。10日後に郵送と書かれありました。今回は、有効期間は3年で、料金は1000元(約16,800円)でした。
現在は諸々の手続きも終わり、今年上半期ずっと振り回されたの懸案事項は解消されました。これから、私が経験した手続きについて書いていこうと思いますが、個人的に大変だったのは、「犯罪経歴証明」(无犯罪证明)と「健康証明」でした。特に、「犯罪経歴証明」の取得にかかる時間と費用といったら…もうやばい…そもそもどうやって取得すればいいのか、分かりませんでした。自分で調べ、知り合いに聞き、実際に手続きをした人に直接聞き、業者に頼み…もう笑うしかない…
次回はこの件について書きたいと思います。