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上海留学覚書

上海の片田舎から日常生活(食事・酒・煙草・雑念など)について綴ります。

“這山望着那山高(≒隣の庭の芝生は青い)”

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“這山望着那山高(≒隣の庭の芝生は青い)”



这山望着那山高(zhè shān wàng zhe nà shān gāo)


山の頂上から周囲を見ると、隣の山の方が高く見える。

自分の置かれた境遇や仕事に対して不満を抱き、他人の境遇や仕事の方が良いと思う心理。(現状に不満を抱き、より高い目標を立てる、とも解釈できます。)


この句の出典はネット上では

①「登山者、処已高矣。左右視、尚巍巍焉山在其上。賢者之所與処、有似於此。身已賢矣、行已高矣、左右視、尚尽賢於己。」『呂氏春秋』先識覧・観世

②「若這山看着那山高、畔援歆羨之詞也。」(清)李光庭『郷万解頤』地部


となっていますが、①は(行為について)上には上があるとか、自分より才能を持った人がいるという意味でしょう。②は“隣の庭の芝生は青い”に近い意味だと思います。


英語では “The grass is always greener on the other side of the fence.”です。


餐厅レストラン)に行くと、隣の客が食べている料理が大変美味しそうに見えることがあります。


そういう時どうするか?


こちらでは、店員を呼んで、隣のテーブルの料理を指して“あれ何?”直接的に聞くことが多いです。自分の関心や食欲をまず優先するので、隣の客や他人からの視線をそこまで気にしないようなのです。


昨晩、私はこちらの知り合い3人と港式餐厅香港料理のレストラン)へ行きました。


私以外はみな会社員なのですが、その内の一人(♀)が、注文の際のテーブルの料理を指しながら“あれ何?”と店員に聞いていました。


私からすれば、そんな至近距離で指差すんだ!とビックリしました。隣のテーブルで会食していたのは中年カップルでしたが、男性の方がこちらに一瞥をくれただけで、何事もなかったです。


日本では、おそらくチラ見しながら、店員に小声で尋ねると思います。私もどうしても食べたい場合は小声で聞きますが、それ以外であれば小心者なのでおいしそうだなと思うだけで聞きません。


こちらでは、赤の他人との境界はある意味で低く、私が学食で食べているときも、“これ何?”、“どこで注文した?”などと学生が聞いてくることもあります。


私の場合は、料理を食べている人に直接は尋ねづらいので、もし分からなかった時は以下の方法で聞き出しています。


まず、注文カウンターで(他人の注文した)美味しそうな料理が隣にあった場合は、“(指差しながら)これ”とか“同じやつ”と言います。


次に、もしカウンター付近で、美味しそうな料理を手にした学生を発見したときには、急いでそのカウンターへ行って、“さっきの学生が頼んだ料理何?”と聞きます。


そうすると、店員さんは料理名を教えてくれるので、念のためメニューを見て“これ?”と言いながら確認します。


実は、以前紹介した盐酥鸡(塩酥鶏)ですが、はじめは料理名を知らなかったので、注文出来ませんでした。あるとき、偶然カウンターで隣の学生が注文していたので、料理名を盗み聞き、それから注文できるようになりました。


こんな哀れな事をしながら、日々生活しています。

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