中国移动(中国最大の移動体通信事業者)が配信している手机报(携帯ニュース)に、「调查局」という項目があり、毎回ユーザーの意識調査を行い結果を公表しております。本日付(7日)の調査は、
「春節休暇中の花火や爆竹を禁止すべきだと思いますか?」というアンケートで、その選択項目と結果ですが、
A.禁止すべきだ、花火や爆竹は危険で、騒音公害になり、環境を汚染する(から)30%
B.禁止すべきでない、花火を打ち上げたり、爆竹を鳴らさないなら、春節が来たという感じがしない(から)30%
C.使用する時間や場所を限定すればよい、禁止する必要はない39%
D.どちらでもよい。1%
他のブロガーの方々も書かれていますが、今年は外环内は禁止と通達がなされ、上海市公安局より携帯にメールが来るなど、本腰をいれていおります(上海には内环と外环という二つの環状線があります)。
私は外环以外つまりは片田舎に住んでいますが、今月5日に公安局からメールがきました。
その内容は、市民朋友:本市外环线内一律禁止燃放烟花爆竹,违者必究。举报电话:110。つまり、外环内で花火や爆竹を使用すると罰せられるとのことです。では、外环外はどうかというと、こちらは使用してもいいが、公共の場所では慎むようにという貼り紙が至る所にしてあります。
禁止する理由は、環境汚染がひどいから(大気汚染、残りかすが道路に散乱)ということになっています。しかし、回答のBにあるように、花火を上げたりや爆竹を鳴らしたりしないと、没有年味儿(新年が来た感じがしない、新年を迎えるおめでたい雰囲気が出ない)という理由も、もっともことで、これは人々が毎年のように続けてきた伝統的な習慣であって、環境汚染という現代的問題と、伝統的習俗における矛盾というか角逐が起こっているわけです。
では人々はなぜ春節に爆竹を鳴らすのでしょうか?その理由は新年というめでたい日を祝うという意味以外にも、その“音”に込められた意味があるのです。次回のエントリーではそのあたりを書いてみたいと思います。
蛇足ですが、私の住む外环外ではいたって静かです、昨夜もときおり花火や爆竹の音が聞こえるくらいでした。もっとも今は静かだというだけです…。