上海の片田舎から日常生活(食事・酒・煙草・雑念など)について綴ります。
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季節はすでに夏、各学校では暑假(夏季休暇)に入っております。毕业季节(卒業シーズン)はもう過ぎてしまいましたが、卒業関連のイベントを紹介したいと思います。謝師宴とは、いわゆる謝恩会のことで、お世話になった先生方に感謝の意を表すものです。
具体的には花束の贈呈、先生への感謝の言葉、ケーキを一緒に食べるなどします。その間に、絶え間のない乾杯、敬酒、雑談、写真撮影などがあります。お世話になった先生方に感謝をするというのは、学生として当然の事ですが、個人的には先生と二人きりで話す時間をもつのが理想的だと思います。
というのは、謝師宴は、ゼミ単位あるいは研究科や研究所ごとに行われることが一般的で、複数の先生・生徒が参加します。そして、その場で行われるのは、多分にパフォーマンス的要素を含んでおり、いかに自分が先生に感謝しているか、あらゆる手段で(抱き付いたり・土下座してみたり・美辞麗句を並べ立てたり)アピールするのです。それは、決して悪いことではないですが、先生方と共有した貴重な時間を振り返るというより、むしろ自己アピールに近いものがあります。
かく言う私も、今年は卒業生として参加し、皆の前で感謝の言葉を述べる必要がありました。私は弁が立つ方では決してないので、事前に讲稿(読み原稿)を用意して、簡単な感謝の言葉を述べるので精一杯でした。日常会話は問題ないですが、このような公の場では、とたんにヘタレゆえに緊張して話せなくなります。そんな日の晩は、1人ベッドの上で、上手く話せなかったことをエンドレスで後悔するわけです。
さて、最近はお酒を飲まない学生が増えているのですが、私が所属する研究科の学生は、そうではありません。飲みます。それ以上に先生方がめちゃくちゃ飲みます。今回の宴会では、参加者は10名程度でしたが、白酒(50度以上の蒸留酒)が3本、ワインが2本、紹興酒が2本、空きました。6時に始まって、終わったのが10時半、、、長い。
なぜ長いかと言いますと、先生方のお話がいちいち長いこともありますが、所属する研究科の恒例行事として、歌をうたうという悪しき習慣があり、なんだかんだで全員一曲ずつは歌うので、ひどく時間がかかるのです。私は留学生ですから、日本の歌をリクエストされます。出来るだけ知っている歌をと思い、いままで『北国の春』・『昴』・『さくら』・『送る言葉』などを歌ってきました。ウケているかは分かりません。
今回は私自身が卒業するということもあって、邓丽君(テレサ・テン)の《我只在乎你》『時の流れに身をまかせ』を一番は日本語で、二番を中国語で歌いました。まぁ、卒業とは全く関係ないんですが、、、。
謝師宴というのは、学生にとっては先生に感謝の意を表する場ですが、先生にとっては学生を送り出す場でもあり、出席者はゼミ・研究科の関係者ですから、話も盛り上がり、宴も長く続くようです。ただ、天下没有不散的宴席(この世に終わらない宴はない)という言葉もあるように、名残惜しい気持ちもありながら、みな家路に着くわけです。
次回は、卒業式と学位授与式について書きたいと思います。学長からまさかの一言を頂いた話をしたいと思います。