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上海留学覚書

上海の片田舎から日常生活(食事・酒・煙草・雑念など)について綴ります。

タクシー運転手との会話①

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タクシー運転手との会話①



上海へ戻ってくると、浦東空港から住んでいる所までどうやって帰ろうかと一応悩みます。荷物が少なければ、空港と市内を結ぶ机场线シャトルバスに乗って、それから公交车ローカルバス出租车タクシー)で帰宅します。


ただ、毎回荷物が多いので多いということにして、タクシーで空港から直接帰っています。タクシー乗り場は、空港の一階にありますが、荷物を積んだカートを押して乗り場に着くと、タクシーの運転手と乗客を案配する係りのおじさんが、激しく口論しておりました。その光景を見て、あぁ帰って来たなと、思った次第です。


空港に乗り入れるタクシーには、どうやら厳しい規則があるらしく、乗客が告げた行き先と、実際の行き先が違う(タクシーはGPSで追跡可能)と面倒なことになるようです。





さて、私が乗ったのは運よく↑の万博使用の大きめのタクシーでした(車体は青色で海博というタクシー会社のもの)。司机(運転手)さんは行き先を聞いてきた以外は、特に問いかけてくるわけでもなく、私も携帯をイジッたり、外をぼーっと見たりしていたのですが、何となく暇になった間が持たなくなったので、信号待ちをしている時に、「運転手さんは、上海人ですか?」と聞いてみました。すると、


「是啊,崇明岛的」との答え。


ちなみに崇明島は長江が運んでくる土砂の堆積によって出来た島で、行政単位では崇明県です(上海は18の区のほかにこの崇明県があります)。


なぜ上海人か聞くのかというと、最近では私の経験では浙江省・江蘇省、或はより南方の湖南省や東北の遼寧省の出身のドライバーなどがいて、以前は「上海人じゃないと、道は分からないぜ。」と上海人のタクシードライバーがドヤ顔で言っていた時代は終わり、GPSとお客のナビがあれば、目的地にはたどり着ける時代になったようだからです。経験を積めば外地人でも当然詳しくなるわけです。


では、なぜ外地出身のドライバーが増えているかというと、10年戦士だという崇明島出身のドライバーが言うには、タクシー業界は儲からず、地元の上海人でタクシー運転手になる人が減っているらしいのです。彼は月給や自分の家庭のことなども話してくれたのですが、それは次回のエントリーで書きたいと思います。




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