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上海留学覚書

上海の片田舎から日常生活(食事・酒・煙草・雑念など)について綴ります。

「日本人は悪者だ」という言葉とイメージ

おとといは9.18でした。二年前は各地でデモがあり、大変心配しましたが、今年は平常どおり(記念講話があったり、東北地方ではサイレンを鳴らしたみたいですが)のようでした。過去のこと、あるいは過去と現在のことについて、私は彼ら(とくに若者)に聞いてみたいことがあるのです。


それは、戦争・侵略という文脈で語られる「日本」と、現代のマンガやアニメなどのポップカルチャー、あるいは所謂伝統文化などから語られる「日本」、このような二つの「日本」を頭の中でどのように同居させているか?ということです。


この問題は、年代や学歴などによって答えが異なると思いますが、今回は知り合いの日本語学科の学生に聞いてみました。日本語学科ですから、最も日本に近い人々であると思います。

A君「昔から、日本人は悪い人だと教わってきた。それは過去の戦争のことがあったから。でも、自分は日本のアニメやマンガに興味があって、色々と見ていくうちに、“日本人は平和を愛する人たちなんじゃないか?”とも思うようになってきた。自分が大学で日本語学科で学ぶことについて、家族はあまり賛成はしてくれなかったが、自分は日本について知りたいと思ったので日本語学科に入った。」


Bさん「私は、中学生の頃から日本のアニメが好きだった。日本人は悪い人で人殺しだと周りは言っていたし、戦争があったのは事実で、現在でも両国間で問題があるのは確かだけど、政治は政治、民間は民間です。」


Cさん「政治と我々一般人の生活とは分けて考えるべきだと思う。私は中国と日本を結ぶ架け橋になりたいです。」


我々は、双方のマイナスの情報を、メディアから受け取りすぎています。すでに悪いイメージが出来上がっているわけです(そのイメージが全くの虚構ではないにしても。)。では、そのような悪いイメージを抱く人々のなかで、一体どれくらいの人が、「じゃあ、実際どうなのか?自分の目で確かめてみよう。」と考えるでしょうか?やはり少ないと思うのです。


友好」、この言葉ほどいかがわしいものはありません。政治において語られる「友好」とは、相手国との良好な関係を演出して、自国の利益を最大化するための手段です。しかしながら、双方の民間において長きにわたり、交流が続けられてきたことも事実であるわけです。


現在の両国関係は、相互不理解の状態にあると思っています。全く互いの事を知らないのではなく、“中途半端”な理解にとどまっているがゆえに、誤解・曲解・ステレオタイプ的理解がまかりとおっているのです。相手を理解しようとする姿勢、そしてまず何よりも自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じて、頭で考えることが重要であると思います。

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