中国の友人(♀)から聞いた話
彼女の友達は、上海市内のとある病院に勤務する駆け出しの医師で、春節前に家の購入を決意したそうです。価格は約180万元(約2924万円)で、親が首付钱(頭金)を払う予定でしたが、春節前はみな忙しく、春節明けに買おうということになったそうです。
そして、いざ春節明けになると、当然のごとく値上がりしやがるしており、価格は一気に二倍の約360万元(約5848万円)になっており、購入をあきらめたそうです。
それだけ価格が上昇するということは、一応買い手がいるということなのでしょう。ただ、買い手=居住者とは限りません。不動産を投機対象と捉えて、マンション価格が上がれば売り払う人も少なからずいます。また、売って得た利益と、自分の住んでいる家を売却して得た資金で、新居を購入する人もいます。
家を購入しても、その家に住み続けられる期間は決まっており、上海では70年と書かれた不動産案内が多いです。そして、土地は自分のものではなく、都市部では国有で、農村部では地元政府と住民の共有制になっており、土地の借用権を持つことになるらしいです(この借用権を貸すこともあるみたいです)。
さて、家を購入し損ねた彼女の友人について、私は「その人は今どこに住んでるの?」と、聞くと「夜勤などがある関係で、病院の傍に住んでる。」とのこと。
月収は5000元(約81,280円)、毎月の家賃は5000元…
ちょっと何言ってるのか、一瞬分からなくなりました。
「生活費はどうしてるの?」と聞くと、「親からお金借りて生活してるらしいよ。」とのこと…。
数年すれば収入も上がるのかもしれませんが家賃も当然上がるでしょうが、無茶苦茶です。
上海の不動産なんて、买不起(買えっこねぇ)、部屋は租不起(借りれっこねぇ)…。そんな声が聞こえてきそうです。