五香肉巻套餐（五香肉巻セット）　12元（約201円）

プレートの中身は五香肉巻、青梗菜とジャガイモの細切り炒め、香肠（香腸、ソーセージ）、そして肉料理の煮汁がかかったご飯です。セットなので、ワカメと卵のスープがついています。


この料理は台湾でよく食べられているようで、“台湾五香肉巻”という呼び方もあります。


五香とは、ブレンドしたスパイスのことですが、一般的に茴香（ウイキョウ）、花椒（サンショウ）、大料（大茴とも、八角）、桂皮（シナモン）、丁香（グローブ）を指すことが多いようです。このほかに、陳皮（みかんの皮を乾燥させたもの、漢方薬としても使用）が入っていることもあります。


五香肉巻の具は、豚肉に荸荠（慈姑＝くわい）や红葱头（赤玉ねぎ）を細かく切ったものを混ぜ、五香粉で香りをつけ調味料で味を調えます。そして、具は豆皮（湯葉）で巻いたあと蒸します。蒸しあがったらそのまま食べてもいいですが、さらに油で揚げて食べる方法もあります。


写真の五香肉巻は、注文を受けてからフライヤーで香肠と一緒に揚げてくれます。


外はカリっと、中は肉汁が染み出し、荸荠と红葱头のシャキシャキとした食感に、五香のかおりが口に広がります。お気に入りのメニューの一つで、週に2、3回は食べています。


ちなみに、そのお店は夫婦でされているのですが、おじさんは好々爺といった感じで注文を受けると“ＯＫ！”と言ってきます。奥さんは、注文の品を渡すときに笑顔で“谢谢！”と言ってくれます。


私はこのお店の接客や味も好きです。なので、おじさんが金のネックレスをジャラジャラさせていたり、奥さんが腕に刺青をいれているのはスルーしたいと思います。