14年4月から日本の消費税率は5%から8%になりましたが(来年には二桁になるとか…)、上海に暮らす身としては一時帰国した際に8%になったことにやっと気づく状態で、消費税upによる影響は受けていないと思っていました。
ところが、最近あることに遅ればせながら気づいたのです。それは、こちらの税率は一体いくらなのだろう?ということです。
先日中国の友人が日本へ旅行に行き、WeChatの朋友圈(モーメンツ)に各地の景色やグルメを毎日のようにupしておりました。どうやら日本各地に友人がいるらしく私は知らなかった、あちこちを旅行して美味しい物を食べていたようです。
そして、ある日UPされた写真はコンビニのレシートでした。本人のコメントとして、日本ではレシートにちゃんと消費税がいくらかかっているか明記してある!これによって納税者意識も生れるのね、それに対して我々は税率が17%と高いのに、多くの人が知らない。。。とありました。
ご冗談を、、、17%って日本より高いじゃないか、と思いました。ただ無税ということもないだろうと思い少し調べてみました。こちらの国には、消費税と増値税というものがあります。ここでいう消費税というのは、生活必需品以外の贅沢品にかかる特別税で、以下の五項目に分けられます。
特別消費物品(たばこ・酒・爆竹など)贅沢物品(貴金属装飾品・化粧品など)
高級消費物品(乗用車・レジャーボートなど)
特殊資源(ガソリン・軽油など)
特定物品類(車輪・スキンケア・コンディショナーなど)
気になる税率は、物品によって3%~56%までの幅があります。ちなみに56%かかるのは、タバコです。タバコの値段の半分が税金という状況は、日本と同じですね(日本は65%)。
ただ、中国のタバコは日本に比べればまだ安いです。お店で売っているタバコは5.5元(約99円)からあります。
さて、日本の消費税に近いものが、増値税(付加価値税)です。主な課税対象は、「中国国内における物品販売」、「加工・修理補修役務」、「輸入貨物」となっているようです。具体的な税率については、
一般物品の販売、輸入 17%
特定物品の販売、輸入 13%
(穀物、食用油、ガス、図書、水道など)
加工、修理補修役務の提供 17%
となっております。重要なポイントは、私の知る範囲では税額はレシートには記載されないということです。ですから、多くの人がどれだけの税金を取られているのか、分からないままなのであり、さきほどの私の友人の発言も分かります。
ところで、先週ある日系のお店で買い物をしたのですが、そのレシートには、
はっきりと律儀にも書いてあります。含税(税込み)17%と。ただ、計算が合わないのです、79元のものを買って、税率が17パーセントなら、税金は13.43元のはずです。しかし、代金である79元のよこには、11という数字があります。11元とするなら、税率は約14%になるはずですが…。一体どういう計算をしているのか分かりません。ひとつ言えることは、やはり税収はすさまじい額になっているということです。