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上海留学覚書

上海の片田舎から日常生活(食事・酒・煙草・雑念など)について綴ります。

某ホテルの件がとても「残念」です

年の瀬に、またやっかいな事が起こってしまいました。


私は、山本一郎氏の見解に基本的に賛同するもので、政府の公式見解「
日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」に同意し、また本件によって両国関係が緊張したり、一部の偏った見解が、日本人や日本の総意であるかのように海外からみられることを危惧しています。



著者である某ホテルチェーン店の偉い方は、南京に行ったことがないんだな
と思います。捏造だと言っているということは、本事件が両国の議論の焦点であり、異なる見解があること、そして敏感な問題であることを意識されているのでしょう。自己の意見を述べるのは自由ですが、なぜ自分の眼で現場を見てみようとしないのでしょうか?(もし南京に行かれたことがあるのなら、申し訳ありません。私から何も言うことはないです。)たしかに今から80年前の出来事ですが、これだけ議論の巻き起こる問題であるのなら、まず自分で確かめてみるべきでしょう。



「事実に基づいて本当の歴史を 知ることを目的」とされているようですが、「事実」の前に言葉が抜けています。「自分にとって都合の良い事実」でしょう。


正しい歴史?そんなの存在しませんよ。あるのは、過去の出来事に対する解釈だけです。見る立場や角度によって、解釈に相違があるのは当然ですが、正しい歴史と言った時点で、それは同時に正しくない歴史を生むことになります。そもそも正しいというのは特定の考えに基づいた価値観にすぎません。そうすると、この「正しさ」を巡って争いが生れることになるので、これはもう客観的事実(厳密にいえば、これも存在しませんが)を議論するのではなく、感情の問題、あるいは信仰に近いものになるのです。そこに議論の余地はなく、あるのは反対の意見を持つ者への嫌悪・排除です。



こんなことを延々繰り返してむなしくなりませんか?


私はとてもむなしく感じます。そこに存在するのは、ただただ閉鎖的で、排他的な感情のみで、他者・他国を想う感情の欠如です。



もちろん他国には政治的意図に基づいた言論があったり、誇張した意見もあることでしょう。ただ、他国・他者とのつながりを拒否する時点で、誇らしい祖国や正義の歴史など実現するのは永遠に不可能でしょう。


このようなことで両国が緊張してしまうんだと思うと、誠に残念だなと思います。



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